【唯一最高鑑定！】ドイツ帝国自由都市 フランクフルト ダカット金貨 1636年 MS64

約380年前の17世紀前半(1633-44)に発行されたダカット金貨です。
ドイツ帝国自由都市の１つであるフランクフルト・アム・マイン(1372-1866)で発行されたものです。

この時代にはさまざまなダカット金貨が発行されましたが、フランクフルトのダカットは主に欧州のオークションで取引が見られます。ただし、そのほとんどがNGC，PCGSなどの鑑定のない裸のコインです（このこと自体は欧州では珍しくありません）。
鑑定されたものが少ないうえ、MSの上位クラスのものとなると各年号数えるほどしかありません。
写真をご覧いただいくとお分かりお通り、高鑑定である（摩耗や傷が少ない）だけでなく、ほとんど汚れもなくとても綺麗なピカピカの状態です。

本品はPCGS社で鑑定された正真正銘のダカット金貨で、1636年銘のものとしては【唯一最高鑑定】のMS64のお品となります（下位グレード品も存在しません）。
NGCにも1636年度品の鑑定品はありませんので、公式な鑑定品としては事実上世界でこの1枚だけとなります。

NGC社のプライスガイドでは、XFで$1200となっています（本品はこれより20ランク程度上位）。

直径 23mm
材質 Gold 0.986
重量 3.5 gram
鑑定機関 PCGS社
グレード MS64（唯一最高鑑定、下位グレードもなし、NGC社にもなし）

同品は、2021年に海外のオークションで本品が$2075で落札されています。ここ2，3年だけ見ても、希少性のあるアンティークコインが値上がりしているのはご存じかと思います。
3年前のドルベース価格のまま、現在のレートで為替手数料・輸入税などを支払うと36万円程度、さらに業者が利益を載せて店頭に並ぶと45万円前後程度というところです。3年経った現在ではもう少しするかもしれません。その意味で、今回の販売価格は大変お手頃と思います。コレクション入れ替えのため泣く泣く手放しますが、引き続き所有していただける方がいらっしゃれば喜んでお譲りいたします。

現品は手元にありますので、ご決済確認後、厳重に検品のうえ速やかに発送いたします。

デザインと銘文の由来

表面は鷲を象った市の紋章、裏面は「DVCATVS NOVVS: REIPVBL. FRANCO FVRT:」の銘があります。
この銘文はラテン語で「新しい公爵領：強いフランス共和国」の意味だそうです。
通貨単位のダカット（Ducat）の語源は、中世ラテン語の「DVCATVS⇒現在の綴りではducatus」で、「公爵の」や「公爵領の」、又は「公爵の硬貨」の意味です。
フランク・フルトとはもともとは強いフランスという意味なのでした。17世紀から18世紀にかけて、ドイツの一部地域がフランスの支配下に入ったこととなどの歴史的な背景から、ドイツのフランクフルトにこのような由来が生じたのでしょう。