アンティークコインが投資先として魅力になる点についてまとめておきましょう。
(1)円安ヘッジ
基本的には基軸通貨である米ドルベースの価値算定、取引がなされますので、仮に$1000ドルの価値に変化がなかったとしても、円安で100円→150円/ドルとなった場合、円ベースでの額面上の価値は1.5倍となり、円の価値が2/3になる影響を相殺することができます。これは資産をドルで持つのと同じような意味をもちます。
(2)インフレ、財政破綻ヘッジ
インフレになった場合、通貨の価値が下がりモノの価値が上がります。米国のインフレが進んだ場合、ドルベースの額面の価値はそれに伴い上昇します。同様に日本でインフレが進んだ場合、円安ヘッジと同じような効果が期待できます。これらは資産をゴールドなどのモノで持つのと同じような意味があります。
(3)投資マネー流入による値上がり
新興国の裕福層の個人投資先としてアンティークコインが注目されています。昨今で顕著なのはやはり中国で、彼らは自国の通貨を信用していませんので、コインなどの現物に投資します。まず中国のコインが爆上がりしましたが、さすがに割高感が出てきたので、そのマネーはさらに周辺国のアンナン、タイ、ビルマ、カンボジア、チベット、モンゴルなどのコインにも波及しています。今後、中国以外の新興国においても裕福層人口が増えていくことから、コインの市場はさらに活況になると期待されます。なおゴールドなどの価値が変化した場合もコイン自体もその分変化しますが、その割合は価値の高いコインほど限定的で(地金の価値の割合が少ない)、気にかける必要はありません。
(4)売買の届出や登録が不要、売買に秘匿性が高い
現物資産として対抗馬となる、土地、ゴールド、自動車などと異なり、アンティークコインは通常の消費財と同様に個人や業者間で取引ができます。登記もありません。ただし、業者(企業)が取引する場合には通常の取引の記録が残ります。いずれにせよ必要な申告は行ってください。
(5)固定資産税がかからない
土地のように所有するだけで発生する固定資産税はかかりません。購入時には消費税がかかります。
(6)長期保有時は売却益に対する課税の優遇が受けられる
個人の場合、5年以上保有して売却した場合は、控除後の税率が1/2となります。
(7)小型で保管、持ち運びに便利
災害や動乱時に資産を移動させたり、持って避難するような場合、土地、自動車(複数台)、絵画、ワイン、重量のある貴金属類ではほぼ対応ができません。その点、コインの場合は1点あたりの金額は億を超えてもポケットに入れて移動させることができます。なお1億円のゴールドは約10kgになります。持ち運びしやすい類似の資産としてはダイヤモンドなどの宝石類が挙げられます。
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