英国植民地時代の香港ドルと大阪造幣局の関係

1997年に中国に返還されるまで香港は英国の租借地でした。

日本でちょうど明治維新と同じころの1866から68年の3年間、英国によって香港で流通する1ドル(コインの表記は1圓)の大型銀貨をはじめとする硬貨が鋳造されました。

この貨幣は、すでに香港で流通していたメキシコの銀貨と同じ価値を持っていましたが、中国人の香港銀貨に対する評判は芳しくなく、通貨の価値を下落させながら、1868年を最後に製造されなくなったのです。その後、香港造幣局は閉鎖され、硬貨を鋳造する機械は大阪の造幣局に売却され、日本の明治初期の近代コインがこの造幣機で製造されたという関係があります。

写真に記載の香港ドル銀貨は直径38mm、重量27gramと重量感があり、英国女王ヴィクトリアが燦然とデザインされ所有欲をそそります。
このようなコインはやはり人気が高く、直近のオークションでは、通常年でも未使用クラス(MS以上)なら軽く$10000以上で落札されるレアコインとなっています。またほぼ見かけないですが、1867/6表記のオーバーデイト品や、プルーフとなるとオークションでもほとんど見かけない超レアコインです。

 

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