ダカットやフランクフルトの由来

写真の金貨は17世紀前半にドイツ帝国あフランクフルト自由都市で発行された、ダカット金貨です。

表面は鷲を象った市の紋章、裏面は「DVCATVS NOVVS: REIPVBL. FRANCO FVRT:」の銘があります。
この銘文はラテン語で「新しい公爵領:強いフランス共和国」の意味だそうです。
通貨単位のダカット(Ducat)の語源は、中世ラテン語の「DVCATVS⇒現在の綴りではducatus」で、「公爵の」や「公爵領の」、又は「公爵の硬貨」の意味です。
フランク・フルトとはもともとは強いフランスという意味なのでした。17世紀から18世紀にかけて、ドイツの一部地域がフランスの支配下に入ったこととなどの歴史的な背景から、ドイツのフランクフルトにこのような由来が生じたのでしょう。