同じ価格なら金貨と銀貨、どちらを買うべきか?

メルカリなどのサイトで低額のコインを販売していますと、金貨のほうが人気があるように思えます。
確かに、見た目は美しいですし、ゴールドの素材の価値がありますので、持っていて安心感があるのかもしれません。

ここではアンティークコインを同じ予算で購入する場合、金貨と銀貨のいずれのほうが投資価値が高いのかを考えてみましょう。
もちろん、コインの銘柄によって値上がりするもの、しないものと様々ですので、一概に言うことはできません。
以下は一般論ととらえてください。

例えば、ずれも1オンス(約31g)のアンティークの金貨と銀貨があったとします。年代や鑑定は同じくらいとします。
1オンスのゴールドの価格は現在30万円ほどです。仮に現在の金貨の価格が30万円かそれに少し色がついた程度の価格であったとすると、この金貨には素材の価値しかないことになります。年代ものの金貨でそのような価格になっていれば、その金貨は長い間、「希少価値」が認められないか、国やデザインに人気がなく、素材の価格しか認められてこなかったということです。このような金貨はおそらく今後の値上がりもそれほど期待できないでしょう(素材の値上がりの話はここでは除外します:それを狙いたい方は最初から地金のゴールドを購入するでしょう)。

いっぽう、同じ1オンスの銀貨ではどうでしょうか。地金の価値は3000円ほどしかありませんので、無視できます。この銀貨が現在30万円で取引されているとすれば、それは素材ではなく、そのコインそのものの「希少価値」や「人気」によってここまで値上がりしてきたことになります。このようなプレミアムをもつコインは、今後も需要があり値上がりしていく可能性が高いのです。

その意味で、地金の価値を除いたプレミアム部分が大きいほうが、アンティークコインとしての魅力が高いことになります。もちろん、数100万円、数1000万円以上のコインの場合は、そこに占める地金の価値はゴールドでも銀でもわずかな割合となり、ここでの議論は対象外となります。高額なアンティークコインの場合、一般的には金貨のほうが、さらに大型のものが値段も高くなる傾向にあります。これらは希少価値や人気によるもので、地金価値が評価されているわけではありません。

 

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