古代トラキア王国のドラクマ銀貨

先日入手した古代コインを紹介しましょう。

紀元前301年~297年頃、マケドニアのアレキサンダー3世の名で死後(リシマコス治世)発行されたドラクマ銀貨。アレキサンダー大王はギリシャ神話の最大の英雄ヘラクレスを自らその化身と称してコインにもその肖像を描かせた。

◆デザイン
表面:ヘラクレスの右向きの頭部、ライオンの皮の頭飾りをつけ、前足を首の前で結んでいる。
裏面:AΛEΞANΔPOYの表記、ゼウスは背のない玉座に左座り、右足を引いてスツールに足をかけ、右手に鷲、左手にセプター、左フィールドにライオンとその上に三日月。

◆肖像のリシマコスLysimachus, (born c. 360 BC—died 281)
アレキサンダー大王の後継者の一人として、
アレキサンダーの死後(323年)のサトラピーの分配では、トラキアの統治を任された。

◆トラキア王国とスキタイ
トラキア王国とスキタイ人、スキタイ文化の関係は、紀元前5世紀から紀元前3世紀にかけて、東ヨーロッパと南東ヨーロッパで密接に結びついていた。この時期、スキタイ人は、現在のウクライナ、ロシア、カザフスタン、モンゴルの一部に居住しており、遊牧生活を営んでいた。一方、トラキア王国は、現在のブルガリア、ルーマニア、セルビア、北マケドニアに位置し、農業や鉱業に従事していた。
スキタイ人は、トラキア王国との貿易や文化交流に関与し、トラキアの銅や金などの貴重な資源を求め、トラキアの商人や交易者と交流していた。スキタイ人はまた、トラキアの地域にも侵入し、戦争を行った。一方、トラキア王国の支配者は、スキタイ人と同盟を結び、スキタイ人から技術や文化を取り入れることもあった。スキタイ人の金属加工技術や馬具、陶器、織物などの工芸品は、トラキアにも広く普及した。
また、スキタイ文化は、トラキア文化にも大きな影響を与えました。トラキアの芸術や宗教には、スキタイの象徴やモチーフが見られる。両文化はまた、独自の言語や神話を持ち、相互に影響を受け合っていた。

◆スキタイの象徴やモチーフ
1)サーベルや弓矢などの武器:スキタイ人は、優れた騎馬民族であり、サーベルや弓矢などの武器を得意とした。
2)スキタイの動物:スキタイ人は、馬を飼育していたことで知られているが、彼らはまた、オオカミ、狐、鷲、豹、ライオンなどの動物も崇拝していた。
3)スキタイの紋章:スキタイ人は、自分たちの紋章を持っており、特にと勝利の象徴として鷲が崇拝されていた。
4)シンボルや装飾品:スキタイのシンボルや装飾品には、太陽、月、星、スワスティカ(卍字)、蛇、鳥などが含まれている。

 

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