メリットとつづけてアンティークコイン投資の魅力について説明しましょう。
(8)世界中に市場がある
アンティークコインは世界中に市場があり、毎日のようにオークションなど世界中で取引されています。売りたいコインはその時点での適正な価格で売却することができます。ゴールドなどの貴金属類も同様の資産と言えます。
(9)美術品として手元に置いて楽しめる
アンティークコインのデザインは千差万別で、歴史上の人物や都市の景観、神話の女神、その国を代表する動物などが描かれています。手元において刻印されたコインのデザインを鑑賞して楽しむことができます。アンティークコインを収集される方にとっては、一番の醍醐味と言えます。類似の資産としては絵画などがあります。
(10)世界の歴史のロマンに親しみ楽しむことができる
アンティークコインの歴史は人類の歴史そのものです。為政者どうしの争いがあり、国ができるとそこに通貨が発行されます。最も古いコインはBC6世紀のリディア王国のスターテルで、そのような2000数百年前の出来事をそれこそ1年単位で人物や地名の固有名詞とともにコインを通して知ることができるわけです。このような貨幣を通して歴史を研究する学問を貨幣学(Numismatics)と言い、海外では専門分野として深く研究されています。
さらにスラブケース入り(NGC、PCGS鑑定品)の場合、
(11)限りなくメンテナンスフリーに近い
スラブによりコインは傷や汚れ、そしておそらくは酸化などから守られており、基本的には金庫などで保管しておけば特にメンテナンスは必要ありません。そのまま素手で手に取って扱っても基本的に問題は生じません。古くなったスラブは鑑定会社に依頼すれば新しいものと取り換えることもできます。ただし、スラブケースおよびコインは熱には弱いので、火災に対する対策は必要になります(耐火金庫保管など)。
(12)鑑定(コインの状態)が明確
絵画などの目利きは素人にはほぼ不可能ですが、鑑定会社により鑑定済のスラブ入りのコインでは明確にそのコインの名称(種類)やグレードが記載されているため、初心者でも比較的価値が判断しやすく、取引しやすいと言えます。コインの種類とグレードが分かれば、その価値はカタログや公開されている取引データなどからおおよそ判断することができます。ただし、同じグレードでも鑑定に現れない状態の違いによって価値が変動しますので、信頼のできるディーラーから説明を受けるなどして購入することが大切です。
(13)偽物の可能性が極めて低い
スラブケースは鑑定会社による本物の証です。購入される際はスラブケース入りのものを強くお勧めします。また、稀にスラブケース自身が偽物の場合がありますので、NGCやPCGSのサイトで商品の写真と鑑定会社が公開している写真を比較して、コインの傷や汚れの位置が一致しているか、ラベルのデザインは同一かなど判断されてください。
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